WildRiver荒川直人さん作
WildRiver's Zoids-Wolrd 円形劇場
<怒髪怒炎> -Crescent-
1:72scale
使用キット : タカラトミー バイオヴォルケーノ コトブキヤ シールドライガー
<ストーリー>
古代ゾイド人が大昔に建設した、いにしえの祭壇へ、反重力ホバーにより寿命がもう すぐ尽きてしまうゾイドコアを運び込もうとしたところへ、
強化対応中の電磁拘束システムを装備した狂暴なバイオヴォルケーノが襲い掛かろうとし、
それを阻止しようと、真の乗り手がまだ見つからないシ−ルドライガ−がうなり声を上げているシーンです。
サブタイトルである<Crescent 三日月>の意味は、上から押さえ込むようなバイオヴォルケーノの、尻尾の先からバイオの頭部へ、
そして、それに対抗するライガーの頭部から尻尾へかけての一連のライン取りが、三日月になるように構成させています 。
<バイオヴォルケーノ>
かなり生体を意識したリアル性があるキットで、改造を行うことで本当の生き物のように変えることが出来ます。
日曜大工店で売っている、ボルト、ナットなどの金属部品を使用してメカニカルな部分、バーニアを追加し、
ヘッド部分と後ろ足の付け根 に生体部分をエポキシパテで粘土細工して追加。
正面から見た時に、バーニアが大きく広がるように配置し、さらに尻尾を延長することで、しなやかさとボリューム感がアップします。
<シールドライガー>
キット的に可動範囲を意識した為、ヘッド部分とボディ部分とのクリアランスが大きい過ぎるので、首周りの内部改造を行って、クリアランスを少なくし、
空きスペースにパイピングを追加して密度感を高めました。また、猫属特有の仰け反るようなボディーラインにするため、
3分割のボディパーツの接続部分には、切れ目を追加して可動範囲を高めています。
<塗装>
ヴォルケーノの方は、骨部分をバフ系のアクリル塗料で吹き、内部のメカニカルな部分と生体部分にレッド系を基調とした塗装を行います。
さらに、生体部分にクリアを塗ることによりヌメリ感を出します。
私の塗装の基本は、アクリル塗料で基本色を吹いて、その上から、数種類の茶系など の油絵の具をペトロールと言う薄め液で、
色が付くか付かないかというほど極薄くし た状態で色を何回も重ねて塗ります。
それにより、色の微妙な表現ができ、さらに 、シールドライガーには、アクリルと油絵の具との4層重ね塗りと、
塗りの乾燥時間 の調整によって、退色感が出るようにしてみました
〜主催者かすかびーとコメント〜
電撃ホビーマガジン誌の作例です。私が言うのもなんですが.. なんて素晴らしいコンペなんだぁZAOD!
誌面では見れなかったアングルや細部の拡大写真を多数見る事が出来て感無量です。
それにしても圧倒的な質感と膨大な情報量…
いつも思っていたのですが、荒川さんの円形劇場って限られたスペースにギュ〜と色んな面白い情報を
ぎっしりと詰め込んでいて本当にどの角度から見ても絵になっているから、思わずじっくり覗き込みたくなってしまいます。
現実的に考えて、その狭い空間がそれだけ密になることは中々ありえないと思うんですけどそこを敢えて魅せるジオラマとしてやっている。。
物体としてはとことんリアルを追求して、シーンとしてはリアルから少々離れて魅せる演出にする?
そっかそれがWildRiver的円形劇場なのかな!考えてみれば「魅せ物」には共通して言えることかもしれません。
例えばストーリーを2時間に凝縮された映画や、順番来たら5分で終わってしまうディズニーランドのアトラクション...
限られた条件でどれだけ魅せることが出来るかというセンスをジオラマ系の人には是非参考にして貰いたいです。
それからここまで完成度の高いジオラマでしたら、実際の背景をバックに自然光で撮影したらきっと凄い臨場感出ると思うんですよねー…
次回円形劇場を制作した際にはご検討下さい!(とカメラマンにお伝え下さいw
技術的な事に関してはご覧の通りなので私は敢えてコメントしません。
皆さん色々根掘り葉掘り聞きたいこととかあるかもしれませんが、この機会に掲示板で荒川さんに質問してみては如何でしょうか。
私ゃこの作品をつまみに酒が飲みたいです(笑
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